社会人オタクの生活
追記。
コメント欄に書かれてるツイッター垢は私とは完全に無関係なものです。
どうも、腐女子、30歳です。
なんか本当に反響がすごくて、驚く。
私のツイッターでの発言?とかコメントあったけど私のツイ垢は2つとも鍵垢だよ?幻覚?
あと書いてもないことから色々と私のことを想像してくれてることにもびっくり。書いてあるのに明後日の方向に勘違いして突っ込まれてるところもあったり…インターネッツって怖いなあ。
と、と思いつつ…自分語りをすると色んな意見が頂ける面白い状況にもなったのでせっかくだから今日も自分語りをしてみようと思います。
今回は一社会人の私のオタク活動について。
相変わらず長く、読みにくく、オタクっぽい文章ですが読める人はお付き合いください。
前回も書いた私のオタクスペックをもう少し細かく。
去年までのここ数年間はずっと年に4回(東京のイベント2回、大阪のイベント2回)ペースでイベント参加しその都度、同人誌を出しているオタクです。
ジャンルは主に少年漫画で、毎回同じジャンルやカプではなくハマっているカプが複数あるので、オンリーや友達の参加に合わせてジャンルを変えて参加しています。
サークルの規模?は島中で1回300冊くらい刷ってイベント1〜2回と通販委託で有難いことに完売するレベルなのでよくある漫画サークルと思ってください。
突っ込まれそうなので先に書いておくけど、加工厨でノベルティ作るのが大好きなので参加費や交通費含めると余裕でマイナスになるくらいの収支です。
年に1回くらいの頻度でアンソロにお誘い頂く機会もあり基本的に年がら年中原稿をやってるタイプのオタクです。
私のオタク活動の主は上記の同人活動となります。
次に、公式との向き合い方について。
私は所謂、原作厨です。
そのためアニメや舞台などの派生作品にはあまり興味がありません。
原作のひとつのシュチュエーションの時このキャラはこう考えていたのでは?みたいなことを妄想し永遠にシコシコして同人誌に昇華しています。
原作は紙と電子両方買う(電子は拡大できるから資料として優秀すぎる)けど、あんまりグッズは買ったりしません。
今回のブログの趣旨とは異なるけど、中の人の解釈とか舞台でのアドリブとかをさも公式のように語る人とはあんまり仲良くできないなぁ、と常日頃思っています。
それが最近、出張続きで寂しがっていた私に友人Cが推しのぬい(手のひらサイズ)をプレゼントしてくれたおかげで、ぬいママデビューをしました。
と言ってもオープンスペースで撮影するのはまだ恥ずかしいのでホテルの夜景とかと撮って満足している……。
あとは舞台俳優さんのおっかけをしています。
この俳優さんは2.5次元俳優ではなくとある劇団員の方ですが、その劇団は全国いくつかで複数の演目が公演しており、チケットを取る段階では出演者が発表されていません。
そのため演目の兼ね合いや次の稽古とのスケジュールを一生懸命予想してチケットを取るか、週間キャストが発表されてから当日券やおけぴを利用してチケットを入手するため「タイミングが合えば行く」の精神でつい遠征しがちになってしまいます。(だいたい2〜3ヶ月に1回ペース)
長くなりましたがここ3年くらいこのペースでのオタクライフを楽しんでおります。
自分で言うのもなんですが、割と上手いこといろんなことを両立できているのでは?と自負しています。
先に書いた通りツイッターでずっと原稿戦士をしてるので、たまに「働いてますか?」とか質問されることがあります。
他の社会人の方がどのように原稿と向き合ってるのかはわかりませんが、私は仕事の日1〜2時間、休みの日は飽きるまで原稿やって何事もなければ早割入稿できるようスケジュールを組んで取り組んでいます。
遅筆なので1冊仕上げるのにかなり時間がかかりますが、漫画を描くのが好きなのでずっと原稿やってることについてはあんまり苦にしたことはありません。
今は土日休みの仕事に就いているのでスケジュールというか原稿の進み具合が予想しやすくてなんとかなってるけど、実は以前はこんな風ではありませんでした。
契約社員として働いている時はもっとギリギリのスケジュールで同人誌描いてたり、推し俳優がもっと活発だったので月に何回も遠征したりしてました。
正直今よりも月給貰えてて余裕もあったし、私が休んだところで…と思って当日欠勤とかもしてました。
そんな生活を2年くらいしてました。
転機が訪れたのは26歳の時。
周りが結婚したり出産したりし始めた頃、漠然と将来についての不安に襲われました。
「いつまでこの生活ができるか?」という不安です。
有難いことになんの苦労もなく大学院まで行かせてもらいそれなのに新卒で入った会社を1年でやめ、真面目にも働かず好きなことだけしていられるのは両親が私を甘やかしてくれてるからこそだと気付きました。
いや、でも親は先に死ぬじゃん。
てか、その前に働かなくなるじゃん。
そしたらうちの家計を支えるのは…まさか私か?!となったのです。
そうなった時、趣味を制限し貯蓄をはじめる人もいるでしょう。
でも私はその時、趣味を制限したくはなかった!!!
今のまま趣味は楽しみつつ、でも将来への不安も解消したい!と思った結果…「原稿はスケジュールを組んで計画的にやる。将来的に給料が確実に増える仕事に転職する」ことを思い至りました。
とは言えすぐに行動に起こすのは難しく、ダラダラと転職活動をしていたら結果的に転職できたのは約1年後でした。
だって将来への不安ってなんかすっごい漠然としてるんだもん。
だからこそ怖いんだけど…。しかも目標が「給料が確実に増える仕事に転職する」というふわふわしたものだったのも相まってなかなか進まず…
なんか不安だー!と悩んでる時間だけが増えて余計に原稿スケジュールはカツカツに…って悪循環に陥っていました。
そんなダラダラしている間に母に大きな病気が見つかり長くないことが発覚しました。
母のことが大好きだった父は、母との時間を増やすために仕事の時間をセーブしだしました。
つまり、私が考えているよりもだいぶ早く私のユートピアが崩れ去る危機が訪れたのです。
甘やかしてくれる両親がいたからこそ適当に生きてこれたけど、いよいよやばい!となり私は改めて将来について考え直しました。
まず、母が最低限安心してくれるように適当な生活はやめることにしました。
母は私が徹夜でエナドリ飲んで原稿してたり夜行バスの超突発遠征したりを心配してたので…
あとは父と2人になった時のことを考えて土日休みの仕事に転職しようと考えました。
父が土日休みだったので、休みが被らないよりは被った方が良いだろうと。
それまでダラダラとしてた私でも家族のことを思うとちょっとずつ生活を変えるのは苦ではなかったです。
結果的に母が生きている間に転職をし、固定休になったことで無謀な遠征をすることなく予定立てて観劇に出かけるようになりました。(運良く好きな俳優さんが演出もするようになって出演が減ったのもあるけど)
掃除以外の家事をやるようになったらタスクを整理して順序立てることが出来るようになり、それが原稿の進捗を管理するにも生かされて現在のスタイルを作ることができました。
最初は契約社員の時の方が手取りいいし、会社のよくわからん積立とか問答無用で引かれる親睦会費とか意味わかんなかったけど、将来のこととか考えると転職してよかったって思います。
まあ自由にシフト組めたり頑張ったら頑張った分だけインセンティブで反映されるコールセンターは仕事そのものは楽しかったけど、何かと両立するのが私には難しかったかな。
あと10年後にこの仕事あるか?って不安もあったし。
なので、私にはオタクと実生活を両立させるために固定休で固定給な職が向いていたのでしょう。
正社員でも安定してるかはわからん!って言われそうだけど地元のそれなりのでかい企業に拾ってもらえたのでそこは大丈夫かなと思って生きてます。
(給料はもうちょいあげてほしい。)
ただね、3年もこんな生活しているとこの生活を壊されたくないなって思うようにもなってきます。
幸いなことにうちは両親がオタク活動をかなり応援してくれてて、相談に乗ってくれることはあれど反対されたことはない……。
だけどこれがもし結婚となると相手の人はこんな生活許してくれるのか?と思ってしまうのです。
男性とお付き合いしたこともないくせにって言われるかもしれないけど、社会人になると結構早々に「動かなきゃ出会えない」ようになってくると思います。
学生の時みたいに日常を送っていて新しい出会いがあるのってとても貴重なことなんだなぁ、と今更思います。恋愛のことに限らずね。
しかも友達に合コンに誘われても原稿優先。婚活するくらいならその金で舞台チケットをとる。そんな20代半ばを過ごしてくると、だんだんとそういう場に誘われることもなくなってきます。
気づけば仲良かった子たちは半分以上結婚し、徐々に焦る……なんてこともなく、私は今のライフスタイルを気に入ってるのでそんなに気にしてません。
昔からなんとなく私は結婚しないだろうなと思っていたし、親もまあ色々察してくれてるようなのでとやかく言われない今の状況が新たなユートピアかなぁと思ってます。
何年か後に結婚したくなった時にもしかしたら後悔するかもしれないけど、その時はその時で。
でもこんなこと書くとまた「負け惜しみですか?」とか書かれんだろうね。
しかし今年はコロナのせいでまだ一度もイベント参加できておらず、私としては大変もどかしい気持ちでいっぱいです。
本は通販で出したりしたけど、やっぱり即売会のあの雰囲気が好きなので…
ぼちぼちイベント開催も増えてきましたが、ど田舎にコロナを持ち帰る可能性を考えると怖くて私は参加できません。
なので暇を持て余してこんなブログを書いているっていうね。
ところで私のお友達には私なんかよりもバリバリ仕事しながらジャンジャンオタ活してる人もいるんだけど、1日24時間以上あるのでは?といつも気になっています。
さらに仕事して母親してオタクして、とか自分磨きめちゃくちゃ頑張りながら趣味に時間も割いてってしてる人尊敬します。
私はマルチタスクが苦手なタイプなので。
今後の課題はご指摘の通り貯金かな、と思ってます。老後2000万でしょ?あと30年か〜って思うとまじで怖い。
しかも私が60超える頃って定年何歳になってるんだろうか……?働き世代のうちにポックリいきそう。
宝くじに当たるか実家所有の田んぼかなんかに新しい国道でも走ってくれないですかね?
(前回のブログのあの書き方で私が貯金額で本気でマウントとってると思われた方がいたのにはさすがに驚いたよ)
でもコロナのせいで強制的にイベントも舞台も行けなくなったので、今年はお金を全然使っていないです。
お金……使いたい……。
これを機にオタク活動辞めちゃう人とかいるんだろうなぁ。強制的にクスリ抜かれてるような状況だもんね……。
一日も早く元の生活に戻れますように。
ブログの締め方ってどうやって締めるのが正解?
サイゼ赤字すぎて心配
どうも、腐女子、30歳です。
昨日のブログが想像を超えて一人歩きしていることに大変な驚きを感じています。
頂いたコメントとかツイッターの反応を見ていると私について耳が痛いご指摘もあり、ブログを公開したことを良かったと思いました。自分で自分を客観視することってなかなかできないので…
思った以上に反響があり、おかげで自分ではなかなか気づけなかったことに気づくきっかけにもなりました。
冷静になって読み返すと勢いだけで書いた文章でまさに「何を言いたいのかわからない」といった感じなんですが…
昨日あの文章を書いた時点で私の伝えたかったことは「32歳腐女子さんがとある一日の間に突然気づいた違和感は、もしかしたら友人達はずっと前からもっとたくさん気づいていたかもしれないよ」ということでした。
もちろん私たちのグループと「32歳腐女子」さんのグループでは様々なものが違うだろうけど…自分で気づくってことは他人はもっと気づいてるよってこと。
もう一つが「32歳の腐女子」さんは気づいたけど結局変われず今までの同じことをしてしまうのを後悔してる、と言ったけれど果たして変わる必要があるのか?
長く付き合いがあっても価値観が合わなくなってしまったなら無理に付き合う必要はないのでは?ってことでした。
でもAのこと思い出して書くうちに確かに愚痴めいた自分語りになってしまっているなぁ、と思っている次第です。
どこからどこまでがAの家の土地かまでわかってしまうようなど田舎暮らしかつAと私の母親がはとこで親族ってこともあってか、今まで私は随分とAに干渉しすぎていたんだなぁと反省しています。
でも、だからこそAのお家の状況とか把握したうえで心配だったんだけど、その気持ちをうまく伝える方法が私にはわからなかったな。
まだAが就職や恋愛の相談をしてくれたり、私の相談に耳を傾けてくれてた頃にこういう機会に恵まれたかった。
まあこんな風に蛇足をしたためるところがお節介で余計なお世話なんでしょうけどね。
あと同年代に比べたら雀の涙程度の貯金だけど普通車1台くらいならキャッシュで買えるよう貯金してるよ(マウント)(笑)
「32歳腐女子」の友人側の話。
どうも、腐女子、30歳です。
ここ数日界隈を騒がしている32歳腐女子のブログを読んで、思うところがあったのでこのブログを書いています。
普段こんなに文章を書くタイプではないので読みづらいとは思いますが、最後まで読んで貰えたら幸いです。
まず、私はおそらく「32歳の腐女子」の「友人」と同じ立場です。
(あのブログを書いたのが32歳の腐女子本人か、本人になりすました友人側か、ということはどうでも良いです)
ちなみに現在、私と「32歳腐女子」と同じ立場の友人は残念ながら縁を切ってしまいました。
前述のブログを受けて、友人側の目線を烏滸がましくも書かせて頂きます。
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私。
30歳、独身、少年漫画ジャンルをうろちょろしてるオタク。年4回ほどイベントに参加しその度に同人誌(漫画)を出す程度にはオタク。最近初めて推しのぬいを手に入れてぬいママデビューした。高校生の頃からおっかけてる舞台俳優がいる。
友人A
私から見て「32歳の腐女子」と同じ立場にある友人。
30歳、独身、ソシャゲなどその時バズってるジャンルにハマりやすいオタク。ツイッターにほぼ毎日絵をあげている。同人誌は一度だしたことがある。どちらかと言うとラミカやアクキーなどを作ったり集めたりが好きなオタク。
友人B
30歳、既婚子持ちだが旦那が不規則な生活のためBの実家で同居している。学生時代かなりの声優オタだったが現在はライトオタ。同人誌などを作ったことはないが毎回私のイベント参加時には手伝いに来てくれてどっさり推しカプ同人誌を買うタイプ。元大手デパコスのBAでコスメや下着にただならぬ拘りを持つ。
友人C
30歳、独身、ここ10年同じジャンル同じカプで同人誌(漫画)を出し続けている。ショタやロリが好き。推しのアクキーを握りしめて一人でどこへでも旅に出るタイプ。ファッションや流行には疎く大学生〜社会人2年目くらいまで全身某あく○ーずで芋っぽかったがBの助言をかなり受け入れて現在では年相応の服装とメイク技術を持つ。
私たち4人は保育園からの幼馴染で現在も全員徒歩5分圏内に住んでいるためコロナ前は月2程度でお茶したり近所をウォーキングした、買い物に出かけたりするような仲だったが、コロナ禍の4月下旬に決定的な出来事がありAと私たち3人は決別することとなった。
◾︎最初の違和感 26歳
私はコールセンターで働いていた。雇用は契約社員で3ヶ月ごとに更新が必要だったが、大手で安定していたし給料も同年代に比べて貰っていた。
しかし30歳が近づくにつれそろそろ正社員で働いた方が良いのではないかと考え始める。
ちょうどBが妊娠中で、女性の働き方やキャリアについて考える機会が増えたせいもあった。
女性はどうしても30歳越えると転職が厳しくなるし、もし万が一転職後に結婚や出産をするとしたら早いうちに転職しておくに越したことないと私は考えた。(ついでに一生結婚できない自負があったので早いうちに安定した職についておきたかった)
そして当時、Aは雑貨屋さんでパートとして働いていた。以前体を壊して仕事を辞めて約1年の休養を経て働き始めたところだった。
そこで4人で集まった折に私の今後について友人達に相談をしてみた。
BとCの反応はもちろん「正社員の方がいいし、転職するなら早い方がいい」という意見だったがAはこの話についてあまり真剣に聞いてないように見えた。
(元々興味のない話の時は携帯を弄るタイプでそれについて我々は気にしたことはなかった)
Bが遠回しにAに話を振ると「今の仕事を始める時に1年経ったら正社員になれると言われた」と返事をした。
よかった、ちゃんと考えてるんだ…と安堵したもののすぐに驚くべきパンチで殴られた。
「でも、社員になると店舗異動とかあるしお金の管理や商品の発注もしなきゃいけないんだよね…」とため息を吐いのだ。
この発言はすごい。高校生や大学生ではなく、26歳の大人が言っていたのだ。
Aはこの口ぶりからこの職場で正社員になる気はないのだろうと私は思った。では具体的にどうするつもりなのか?他の仕事を探すのか?聞きたかったが、場は次の話題に移っていたため私は聞くのを辞めた。これが初めて抱いた小さな違和感だった。
◾︎第二の違和感 27歳
前述の通り、転職を考えていた私は新たにに正社員の仕事に就いた。地元企業でそれなりに福利厚生もよい会社だった。
私の転職祝いをするためファミレスに集まったいつもの4人。
そこで私でなくCがAに対してついに聞いたのだ。「Aは結局正社員になれたのか?」と。
その頃はAが雑貨屋さんで働き始めてから1年半ほど経過していた。以前の話ではそろそろ正社員になっていてもおかしくなかった。
するとAは「今の職場の正社員は責任が重いしならないことにした」と返答した。
その言葉に私を含めA以外の箸が止まった。驚くというより呆れに近い感情だったのを覚えている。
「じゃあ転職するのか?」という質問にAは「なんで?」とキョトン顔で返した。
すると出産し母親になったBが「ずっとパートでいるの?一生?」と聞いた。お前はジャックナイフかよ、という程鋭く尖った質問だ。
しかしAには刺さらなかった。それもさらにびっくりするような矢を用意していたのだ。
「そのうち結婚するし、無理に正社員にならなくたっていいかな」
矢はその場に雨のように降り注いだ。
当時、B以外の3人は全員「彼氏いない歴=年齢」の歴戦の喪女であった。結婚のケの字どころか、お付き合いのオの字すら縁遠い存在だったのにどこからそんな思考が浮かんだのか…謎すぎてAに猛烈な違和感を抱いた。
するとすでに既婚子持ちという属性を手に入れたBは降り注ぐ矢をかき分けてさらにジャックナイフを振り上げた。
「そんな予定あんの?」と。
しかしCと私にまでダメージを与えたジャックナイフもAにはやはり刺さることは無かった。
Aはあっけらかんと「いつか結婚ぐらいするでしょ」と答えたため、それ以上の追求はせず解散した。
◾︎金銭感覚への違和感 27歳
ジャックナイフ以後、4人で集まるよりもA以外の3人で集まることの方が増えていた。
理由は色々とあったが、一番大きな理由はAとの金銭感覚の乖離だった。
私たちはよくランチ〜買い物をして夜帰宅という遊び方をしていたがAがいると行く場所が決まらないのだ。
私とBは美味しいものにはお金を惜しまないタイプで、Cはどうせみんなで出かけるなら普段食べられないものを食べたいタイプだった。となるとファストフードやファミレスはやめようという話になる。
しかし、Aはサイゼやマクドのような安くて美味しい場所がいい!と頑なに意見を曲げなかった。
もちろん私だってサイゼもマクドも大好きだ(余談だが私はミラノ風ドリアを2杯食べられる)でも、せっかく休みを合わせてまで行くのは憚られた。しかもこの頃に至ってはBは旦那さんに子供を任せて出かけているので「子供連れではなかなか行けない場所に行きたい」と提案してもAには響かなかった。
結局いつものようにサイゼで500円ランチをした。
その日はちょうど梅雨入りした時期だった。つまりボーナス直後。私は田舎風ミネストローネを啜りながら正社員になり初めて手にしたボーナスでずっと欲しかったブランドの財布をみんなにお披露目した。「折り畳みのくせに7万円もする代物でおかげで中身は空っぽになったけど大満足!正社員になってよかった!」と私は自慢した。だって可愛くてずっとほしくてやっと買えて嬉しかったからね!
そこで今まで気にしたこともなかったけど、急にみんなの財布が気になって見てみるとBとCはそれぞれ有名ブランドの定番ぽい柄の財布を持っていた。それを見て私は「我々も大人になったなあ」なんて鼻息を荒くしていたのだがAはもっと斜め上だった。
「見て見てーー!!私も新しい財布買ったの」とテーブルに出されたものはどう見ても安っぽい5色くらいのカラフルな財布だった。
そして聞いてもないのに買った場所や値段をペラペラ喋る。曰く、近所のコンビニスーパーにある小中学生向けファンシーショップで3000円程だったとのこと。
財布なんて金が入ればどうでもいいし、大人だからブランド物を持てってわけでもないけれど…正直、どう見ても子供向けのチープな作りとデザインの財布にひいた。そしてそれをいいでしょー!と自慢してくるところにも。
そこで初めてAの幼さに気がついたのだ。
よくよく観察して見れば何故今まで気づかなかったのだろうというくらい違和感の塊だった。
服は全身しま○ら(本人談)でヒラヒラしたものや短い丈の物を好んで着ていた。(ちゃおの表紙みたいって言えば分かりやすいと思う。りぼんでもなかよしでもなくちゃおね)
しかし推しとコラボした高いシルバーアクセを着けてたり、推しの香水を振ってたりととにかくちぐはぐだった。
以前Bからファッションについては子供っぽすぎると指摘されていたが本人は変えるつもりはないようだった。
同じ時期にCもBから大学生の頃と変わらぬファッションセンスを指摘されていたが、Cは今では年相応のそれこそ"ミモレ丈のスカート"を履くような綺麗目な格好を好んで着ている。
Bは元BAで流行にも敏感だし、出産後と思えぬスタイルの良さでいつもプチプラを組み合わせてお洒落な格好をしている。
かくいう私はお気に入りブランドの雑誌コーデ買いや店舗のマネキン買いをするタイプだけど、好きなブランドがちょっとだけお高めなので安っぽさはないと思われる。(思いたい)(つらい)
あのね、ほんとね、服なんて好きなように好きなもん着ればいいんだけどね……いい歳の大人が小中学生と同じような服装でいるのはちょっとおかしいことだと思うの。
そんなAでももちろんお金をかけることはあって、それがソシャゲへの課金だった。
Aはとにかく流行りのソシャゲのほとんどを網羅するタイプで、推しが出るまでとにかく回し続けるタイプだった。
私とBはソシャゲを全くやらないタイプでCは月に決められた金額以上の深追いはしないタイプだったので、余計にAの課金額が際立っていた。
本人も「給料のほぼ満額つぎ込んでる」と笑い話にしていたが私たちは笑えなかった。
もちろんそれぞれ金をつぎ込む趣味(私は舞台、Bはコスメ、Cは旅行など)はあれど、給料満額つぎ込むような遣い方はしていなかった。
けれど私は気づいてしまった。
もしかしたら、洒落ではなく我々が趣味にかけるお金(給料の一部)とAの給料満額が同程度なのではないかと……。
恐ろしくなった私はそこで思考を放棄した。
そんなこんなで4人で集まる時はもっぱら各々で晩御飯を食べたあと近くのファミレスで1〜2時間駄弁るのみになり、買い物などはA以外の3人で出かけるようになった。
◾︎SNSでの違和感 28歳
私たちはオタクなのでみんな漏れなくツイッター垢を持っている。
私は同人用の垢と舞台の感想などを呟く垢のふたつ、Aは把握できてるだけで4つ、Bはオタク用と日常用のふたつ、Cはひとつだけだった。
この当時、本当にたまたま我々4人がハマっているアニメが同じだった(なお、カプは全員別)今までお互いのツイッターをフォローしていなかったが、同じジャンルにハマったのをきっかけに全員が相互フォロワーとなった。
その時相互になった垢はAだけこのジャンルにハマって作ったばかりの新規垢だった。
するとすぐにAに対する違和感がムクムクと芽生え始める。
毎日絵をあげる。それもなんらかのタグ付きで。例えば#○○好きな人と友達になりたい#私の絵△△だと思う人RTみたいなそんな感じの。
そこで反応してくれた人とのやりとりで私は長らく目にしていなかったアレを発見する。
それは……
「呼びタメOKです」
その時の私の心境を表すのなら「生きとったんかワレ」である。
そこにはなんと10年以上前に絶滅したと思っていた奴が、私が知らなかっただけでまだたくさん生息していたのだ。
本当にほんっっっとうにびっくりした。しかもそれをAは自分より10歳以上歳下の子と言い合っていたのである。
そして毎日のようにそういったタグでAはフォロワーを増やしていく。私はどんな人がタグに反応しているのか気になってAのフォローをざっと見てみた。
ツイッターのオタク垢のほとんどはプロフィールの目立つところに20↑とか18↓とか年齢を表記していることが多い。(理由が分からなければ調べてね)
するとAが絡んでる人のほとんどが18歳以下であることがわかったのだ。
Aは成人向けのイラストは描かないし呟きも健全なものばかりなので、なにも問題はない。
しかし私は純粋に疑問に思った。自分より10歳も若い子と話すの疲れない…?と。
正直私は若い子たちが話す話題についていける自信がない。課題もテスト勉強も遠い昔のことだし、なにより話が合わない。
選別した訳ではないが私がツイッターでフォローしている人は同年代か歳上の人が多い。それは長く一つの垢を使っていたため同じように歳を重ねてきた人がいるのと、好きな作風を描く人にアラサー以上の人が多かったからだ。
もちろんみんな推しへの情熱は燃え滾るほどあるし、燃料が投下された日は阿波踊りのようにヨイヤサ!ヨイヤサ!とTLが賑わうが明らかにAのTLとは雰囲気が違うであろうと想像できた。
そしてそのうちAのツイッタートップには「私の妹」なるフォロワーと「私の娘ちゃん」なるフォロワーの紹介が固定されていた。お前も生きとったんかワレ。
大丈夫?A、若い子に合わせて無理してない?そんな心配から4人で集まった時に、私は辛味チキンを食べながらAに問いかけた。
「Aのフォロワーさんてだいぶ若いね、話し合うの?」と。
まあ、なんとまあ余計な世話だ。でも私は本気で心配していた。両手を油でギトギトにしながら。
するとAはシュリンプをフォークに刺しながらこう答えた。
「えっ?毎日楽しく会話してるよ〜!今度オフ会も企画するから服買いに行こうと思ってる」
なるほど、Aが楽しいならまあいいかとこの話は終わった。
そしてこの頃からAが「最近こんなの面白いよ」と教えてくれるものの面白さが理解できなくなってきた。
たしかにAのTLでは盛り上がっているし、A自身も楽しそうにお勧めしてくるけれど、Aの説明を聞いても勧められたものを試しても面白くない。
もしかして私だけ?とBとCに聞いてみるとやはり同じように「何が面白いのかわからない」と言う。
勧められたものはゲームだったり、YouTuberだったり、話題になってるツイッター垢だったりしたが、どれもキッズ達が騒いでる界隈の印象だった。
この時点で私はAと自分たちは精神年齢に差があるのではないか?と考え始めた。
◾︎日常生活での違和感 29歳
度重なる違和感をなんとなくやり過ごしながら私たちはそれでも仲良く4人で集まっていた。
元々私とAがおしゃべりなタイプでB、Cは聞き役に回ることが多いが、この歳になってようやくCに彼氏というものができた。(なお私はこのブログを記している現在も記録を更新し続けている)
そんな訳でCが我々に惚気をする機会が増えたのだ。さらにBの子供が人語を話し始めたために集まるとオタクっぽい話題と日常の話題が半々くらいになっていた。
しかしAは相変わらず我が道を突き進む精神で己が提供した話題以外には全く興味がないようで携帯をいじっていた。
一度何を見てるのかと覗いてみたことがあった。Aの画面は所謂「○○速報」系の2ch系まとめブログだった。どうやら我々が提供する話題はどこぞの誰がまとめたかわからないブログに負けてしまっていた。
ある日のこと、私はいつものようにフォッカチオにオリーブ油を垂らしていた。Aはいつものテンションで席に着くなり自分の話を展開し始めた。私はモチモチ食感を楽しみながらその話を聞き続ける。
すると突然聞き捨てならない単語が聞こえてきた。なんとAが「仕事」を「辞めた」というのだ。
もしかして、今のパートを辞めて別の会社で正社員に?という話が続くのかと思えばそんなことはなかった。
Aは他のパートさんたちにいじめられて仕事を辞めたと話してくれた。
実は同じ理由でAが仕事を辞めるのは初めてじゃない。というか毎回コレだ。
前回までの職場がどうだったのかわからないが、この時の職場は雑貨屋さんと言えど子供向け雑貨ではなくお洒落な生活用品やちょっとした贈答用ギフトなどが置かれているお店だった。働いてる人も同年代かそれより少し上の主婦が多かった。
おそらく、私たち同様にAのことを幼いと思っていたのが伺えた。
Aからいじめの内容を聞くと「会話に入れてもらえない」「自分が勧めたものを否定される」「他の人だけで休みを合わせて出かけている」ということだった。
たしかに、これだけ聞くとAがいじめられていたようにも思える。
だけど私は想像してみた。自分が同じ職場に居たらどうかと。
「会話に入れてもらえない」のはAが興味ない話題をスルーしてきたからじゃないのか?
「自分が勧めたものを否定される」のはAが勧めたものが子供っぽすぎたからではないか?
「他の人だけででかける」のはAを誘うと行きたい場所に行けないからではないか?
このような考えに至った。20年以上一緒にいた私が「Aってそういう子だから」と片付けてきた違和感が、新しいコミュニティの中では受け入れて貰えなかったのではないか?と考えた。
そこで私はAに対して「実は私はこんな違和感を抱えていた。だから心配している」と今まで感じた違和感を遠回しに伝えてみた。
だがしかし、遠回しなのがよくなかった。Aは私に怒った。それも当然だ、自分の生き様を根拠もなく否定されたのだから。
Aの主張は「自分は自分の好きな服を着て、好きなようにお金をつかっているだけで誰にも迷惑をかけていない。新しいジャンルにハマる度にたくさん友達もできているしコミュ症なんかじゃない」というものだった。
確かにAの言う通りだ。私は指摘したことを反省した。私だって好きな服を買い好きに全国を飛び回って舞台を観に行く。恥ずかしながら貯金だって同年代に比べたら雀の涙程度しかない。それに友達(と呼べるかわからないがツイッターで絡んでる人)は圧倒的にAの方が多い。
しゅんと落ち込む私だったが、横で二人目妊娠中のBは再びジャックナイフを取り出した。
「次の就職先はどうするの?正社員で探すの?」
なんと、彼女はこの数年間ずっと刃を磨き続けていたのだ。
この時点で29歳。あと半年もすればAは30歳を迎える時期だった。年齢のことを考えればいい加減正社員になった方がいいだろう。
それでもやはりAにはその気はないようだった。
「今回のことは私が長く勤めたことで時給が上がって他のパートさんたちに疎まれたのが原因だった。だから派遣で少しずつ色んなところで働きたい」とまるで20代前半のようなことを言い出したのだ。
流石に普段は葉っぱの如く流されることが多いCも「それはちょっと……」と口を挟んだ。
友人たちがどれほど真剣に諌めてもAには全く響かないようだった。
このご飯会内のあと、私は初めてBとCにAのことどう思ってる?とラインで聞いた。
今まで数年間1人でモヤモヤしているだけただったのは、もう20年以上友達でいるAに対してこんな風に思ってる自分を他の2人に知られたくなかったからだ。
それでも今回のことで少なからずBとCもAについてなんらかの違和感を持っているのが窺い知れた。
Bは辛辣で「何もかもが幼稚すぎる、年相応になるべき」と返信があった。
Cからは「服装とかは自由だけど、正社員にはなった方がいい。親もいつまでも元気じゃないし」と。
私たちは3人で話し合い、なんとかAに正社員になるよう勧めることにした。趣味のことは他人に言われる筋合いないだろうけど、将来については友達として心配だったからだ。
けれどもAはその全てを拒否した。もはや意地になっているようだった。
言えば言うほどAが非正規にこだわるように見えて私たちは数ヶ月距離を置いた。
◾︎Aとの決別 30歳
数ヶ月の冷戦を経て、私たち4人は元どおり集まる仲になっていた。と言ってもBの子供が2人になったり、私が部署異動で出張が増えたりすることもあって4人全員が集まれないことも増えてきた。
それでも月2くらいのペースで夜のサイゼ会は続いていた。
しかしこの頃、Aは私たちに頻繁に嘘をつくようになった。それは大小様々な嘘だったが、すぐに露呈することが多かった。
Aは以前とは別のソシャゲにハマっており、私たちのツイッターと相互だった垢ではない新垢にこもっているようだった。Aの嘘が発覚するのは主にこのツイッター垢からだった。
Aは恐らくその新しい垢の存在を私たちが知らないと思って呟いていた。
もちろん私たちもわざわざAの新しい垢を探し回ったわけじゃない。たまたまAが#○○の人RTとイラスト付きであげたツイートが巡り巡ってCのTLに届いたことで私たちはAの新垢の存在を知った。
Aの絵柄とHNは特徴的だったのと、たまにあげる料理の写真が以前からAが見せてくれた食器やテーブルと同じだったのですぐにわかってしまった。
本来なら見つけたってスルーするところだけど、Cが見つけた時、一番最初に目に付いたツイートが「仕事を辞めた」というものだったのだ。
昨年のジャックナイフ以降、Aは私たちに「派遣だけどちゃんと働いている」と説明していた。
しかし、ツイートを見る限りでは一週間で辞めていた。驚いてCは過去のツイートを遡ると複数回そういったことがあったようだ。
その度に若い学生のフォロワーさんに「Aちゃんは悪くないよ!」「そんな会社辞めて正解」と慰められていた。
それだけでなく、私たちとの約束を「おばあちゃんが体調悪くて」とドタキャンしてきながらフォロワーさんたちと絵茶していただとか…そんな小さな嘘もたくさんあった。(今まではAだけでなくみんな正直に「締め切り間に合わん!」とか「フォロワーとイプする」という理由でドタキャンしていた)
きっとAは私たちに本当のことを話すとまたグチグチ言われると考えていたのだと思う。
実際に寄ってたかってAに詰め寄った私たちも悪い。いくら幼馴染で心配してたからってAにとっては余計なお世話だったのだ。
そう思うと私は悲しくなった。
20年以上色んな経験をして、時には喧嘩したこともあったけれど家族と同じくらい大切に思っていたAは私たちよりもチヤホヤしてくれるフォロワーを選ぶのか…と。
そんなこんなで時は4月。そう、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めていた。我々の御用達だったサイゼも店舗営業を辞めて持ち帰りを始めた。
私たちはサイゼの替わりにZOOM飲み会を定期的に開催していた。
私は在宅勤務、Aは休業(後に派遣切りとわかる)、Bは産休中、Cだけがエッセンシャルワーカーのため継続して仕事をしていたので日程はCに合わせられることになった。
ある時、次回の飲み会の日程を相談しているとAが「その日はオフ会があるから無理」と断った。
緊急事態宣言の真っ只中である。いやいやいや中止せえよ!!!なんのためのZOOM飲み会だ!!!
中止しないの?という問いにAは「こんな時じゃないと学生の子達と日にち合わないから仕方ない」と答えた。
いやいやいやいやいや!!!ますます中止せえよ!!!なんのための休校だ!!!
それから1時間近く懇々と辞めたほうがいいと諭したが、Aは聞く耳を持たなかった。
なんでもAが作った同人グッズを3人のフォロワーさんに買い取ってもらうらしい。そのフォロワーさんが高校生と大学生でなかなかみんなの予定が合わないから…と………
いくら地元での感染者がいないからといって、そんなこと考えるAに私たち3人はドン引きしていた。
そのオフ会に参加する側にも。
参加する人もまともじゃねえわ、とその話し合いの最中私はAの新垢を見に行った。
そこには今回Aと決別するに至った決定的なツイートがあった。
「地元は感染者出てないのにリア友からオフ会中止しろって言われて悩んでます…フォロワーのみんなどう思う?」
ああ、もうだめだな…と私は思った。
今までAの趣味が幼いだけだと思ってたけど、考え方そのものが幼稚すぎるんだと確信した。
案の定Aのツイートにはオフ会の参加者を始め複数の若い人たちから「酷いです!こんな機会じゃなきゃみんな集まれないのに」「自粛警察うざい」などといったリプがついていた。
どうしたらAはわかってくれるのだろう、と頭を抱えたその時、突然Aが通話を切った。
え?と固まる私たち3人。
どうしたの?と尋ねようとグループラインを開くと「Aが退会しました」の文字。
私たちは焦ってそれぞれがAに個別にラインを送っが、それ以後既読がつくことはなかった。
恐らく、3人揃ってブロックされているのだ。
Aの新垢を除くと「こんなに良い子のAちゃんを悪くいうなんてそのリア友は友達なんかじゃない、ブロックしちゃえ」とリプがあり、Aはそれをリツイートしていた。
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Aとはそれきりコンタクトをとっていません。Aの新しいツイッター垢も私は覗かないようにしています。(他の2人がどうしているかは知りません)
これは私たち側のエゴでAという20年来の幼馴染を失ってしまった話です。
冷静に考えればAと私は性格が合わなかったのだと思います。恐らく高校生の時にAと出会っていたら私はAと仲良くしていなかっただろうと思います。考え方が違いすぎるので…。それが物心つく前からの幼馴染という関係性を持続させてきたがためにこういった結末になってしまいました。
AはAと同じ考え方の人たちといた方が楽しいのは当たり前だし、幼馴染だからといって3人から同時に自分の意見を否定されてはいじめられてる気分にもなったことでしょう。
だから私たちはこれでよかったのだと、思います。
「32歳腐女子」さんも今回気づいたけれど結局元通りの生活をしてしまうと記されていました。
だけど別にそれでも良いと思います。この多様化した社会で自分の好きなように生きることは大切です。
「普通の30代にならなきゃ」とか「友人たちのように落ち着かなきゃ」なんて考えはナンセンスです。
ただ、その過程でもしかしたら今まで仲良くしていた人達が離れていくかもしれませんし、いかないかもしれません。
私たちとAも、決定的なあの出来事がなければきっと今までのように違和感を覚えてもそれがAだからで済ませていったと思います。
私はそのことを「我慢していた」とは思っていませんでした。
ずっとあのまま仲良くしていたかったのが本音です。
「32歳腐女子」さんとその友人さんたちが私たちのようなことにならないことを祈ります。